【タイでバス故障のアクシデント体験】バンコクからパタヤ間での出来事

30代の女性です。3年程前の冬に友人と3人でタイへ行きました。

2月のタイは比較的涼しくて過ごしやすい

友人たちも私もタイ料理が大好きなので、美味しいものを食べてマッサージや買い物を楽しむことが一番の目的でした。2月上旬で寒さの厳しかった日本とうってかわって、タイはむしむしと暑かったです。

とはいえ、海外はどこも同じだと思いますが、お店の中や電車の中は冷房がとても効いていて半袖では寒いぐらい。基本的には半袖に素足を出していながら、いつも羽織れるように長袖のパーカーやシャツを持ち歩いていました。

現地に旦那さんの赴任に合わせて引っ越した共通の友人がいたので、彼女も途中で合流して一緒に遊んだりもしました。その友人が言うには、タイの2月はまだ比較的涼しくて過ごしやすい時期らしいです。私にはそんなふうに思えないほど暑かったことを覚えています。

バンコクのホテルに泊まり、「ワット」と言われる寺院を観光したり、毎食美味しいタイ料理を楽しんだりして過ごしました。3日目くらいに思いつきでパタヤビーチへ行こうと盛り上がり、急遽出かけることに。

行き方を調べるとバンコクからバスが出ているということだったので、翌日早速バスターミナルへ向かいました。それまで移動はすべて「BTS」という電車か、地下鉄、タクシーだったのでバスに乗るのは初めての経験。

ドキドキしながらバスを待っていると、古びたバスがガタガタと音を立ててやってきました。「これに乗るのか」とちょっと驚いてしまうほどの見た目でした。けれど、「これも海外旅行の醍醐味だ」と私たち3人はバスに乗り込みました。

走り出したバスは少しするとすぐに次のバス停へ。何人かのタイ人が乗り込み、また出発。
そんなことを繰り返してなかなかパタヤへはたどり着きません。しかも、車内は案の定冷房がガンガンに効いていて上着を羽織っても寒く、私たちは寒さの中で不安を募らせていきました。

しばらくして、またバス停に止まるとそこから数十分待ってもバスは出発せず、果物を売りにおばさんが乗り込んできました。バスの車掌のような青年に何事かと聞いてみると、片言の英語で「たぶんバスが故障していると思う」と答えます。

あまりにも普通のことのように答えるので、聞き間違いかと思いましたが、どうやらもうしばらくは動かないとのこと。私たちがあまりにも驚き、落胆したからか分かりませんが、そのお兄さんは近くにいたタクシードライバーに声をかけて、私たちをパタヤへ連れて行ってくれるように交渉してくれました。

そして、バス料金を返却してくれました。タクシーに乗ると窓の外でバスのお兄さんが笑顔で手を振っていました。結局、パタヤへは予定よりもずいぶんと遅れて到着しましたが、あのお兄さんのおかげでそれすらも良い思い出になったように思います。

ただ、帰りは迷わずタクシーに乗ってバンコクへ戻ることにしたのでした。