【マニラで完全迷子に恐怖した話】初単独フィリピンでの失敗体験

私が１８歳で大学に入って初めての夏休み、フィリピン・マニラに１人で旅行しました。

空港ではタクシーの客引きがごった返しています

期間は２週間。英語はもちろん現地語のタガログ語も話せなかったので今思えばかなり無謀な計画でした。行こうと思った理由は単純で「とりあえず東南アジアに行きたい」とただそれだけの理由で１人フィリピンに旅立ちました。

空港に降りたった瞬間タクシーの客引きがいっぱいで法外な値段でタクシーに乗せようとしてきます。なんとかそれを振り切り普通のタクシーに乗り込み、予約していたホテルに到着。

現地の気候は日本の夏と比べると意外と快適で２５度前後。短パンと半袖シャツを着ていれば丁度いい天候でした。その時フィリピンは雨季で夜になると毎晩のように突然強烈な雨が降り出し３０分程して止む、１時間後また雨が降り出すの連続でした。

この時の旅の目的は「バタンガス」というマニラから一番近いビーチリゾートに行くことでした。距離的には３０キロ程で日本だと車で１時間もあれば余裕で着く距離なのですがマニラは交通状態がひどく常に渋滞で、その時は結局５時間かかりました。

この道中がかなりつらい経験でした。初めての１人海外で私は何も用意しておらず、ただ拙い英語で「バタンガスはどこだ」と聞いてそれらしきバスに乗り込みました。結果的にそのバスはバタンガス行きだったのですが、当然私はバタンガスがどこか知りません。

しかもフィリピンにはバス停など存在しなく勝手に降りて、勝手に乗り込んできます。もちろん「次がバタンガスです、お降りのお客様は・・・」なんてアナウンスはありません。その事に海外初心者の私は乗車してから初めて気づきました。もう完全に１人でパニックです。

聞こうにも「バタンガスまであと何分ぐらいですか？もし着いたら声かけて頂けませんか？」なんて言う英語力などありません。必死に解決策をひねり出した結果乗客の中で最もビーチに行きそうな顔をしている人のところで一か八か降りてみるというなんとも上手くいかなそうな作戦を実行しました。

最初はフィリピン人の家族連れ。荷物が多かったのでビーチで遊ぶ用具や弁当を入れているはずだと一緒に降りました。しかし降りたところでビーチまでの場所もわからないので探偵ばりに尾行し、「いやここはただの町だ・・・」と気づく。

こんな形で３回目の欧米人と一緒に下車した時にようやく目的地バタンガスに到着しました。バタンガスまで５時間もかかったのは交通状況のせいではなく完全に私のリサーチミスが原因でした。