【妄想で少女ハイジに出会うスイス一人旅】そのアルプスのあまりに美しい風景
私は31才の主婦です。6年前、一人旅でスイスを訪れました。正確に言うと知り合いの日本人の家に泊めてもらい、そこを拠点として一人で観光に出掛けました。
あまりに美しいバーゼルからの列車の車窓
シフト制の職場だったため、遅めの夏休みとして10月に1週間の連休をもらえることになった私は、大好きなヨーロッパに行こうと思いまだ行ったことのなかったスイスを選びました。スイスは過ごしやすく日中は半袖でも汗ばむほどでした。
知り合いはスイスのバーゼルに住んでおり、初日はバーゼル観光をしました。カラフルな家々が立ち並ぶ市内地や古い協会、大きな川の流れる自然と人が気持ちよく共存する素敵な街でした。私がこのスイス滞在中一番楽しみにしていたのがハイジ村を訪れることでした。
美しいアルプスの山々にハイジを妄想する
昔から一度は行ってみたいと思っており念願叶って行くことができたのです。ハイジ村では、アルプスの少女ハイジのアルムおんじの住む山小屋を真似して作られたレストランがあったり、おんじやハイジの家が再現されていたりしてアニメの世界に入り込んでしまったような風景が広がっています。
実際に日本でのテレビ放送を前にジブリの宮崎駿監督がここハイジ村を下見にきているのでアニメを見たことのある日本人なら同じ景色に感動すること間違いなしです。今回の旅の目的でもあるハイジ村訪問、バーゼルからは列車に揺られて1時間で到着です。その車窓があまりにも美しく今でも忘れません。
雪に覆われたアルプスの山々と広大なエメラルドに輝く湖の脇を走っていきます。正に｢世界の車窓から｣でした。そしてハイジ村のあるマイエンフェルトで下車。私は徒歩で山頂の山小屋を目指しました。ハイキングコースの周囲はぶどう畑となっていて甘い香りが漂います。途中道に設置されている噴水で喉を潤しながら1時間ほど歩きました。
これが、ハイジのアニメのサンドイッチ！
帰りの列車までは3時間あったのですが、登山に以外と時間がかかり最後は山道を走ってしまいました。やっと着いた山小屋レストランで私はミルクを注文しました。ハイジのように山頂でミルクを飲みたかったのです。でもミルクは置いておらず、仕方なく私は地ビールを注文しました。時間もないので一気飲みしました。
そして麓の村で買った、ハイジのアニメにも出てくる黒パンとベーコンとチーズをサンドイッチにして山を眺めながら食べました。綺麗な景色を見ながら食べるサンドイッチは、それまで食べたサンドイッチで一番美味しかったです。しかし後々よくパッケージを見たら、私はベーコンではなくトナカイのスモーク肉を買っていたのでした。まあ美味しかったので良しとします。
そして下山ですが、列車の時刻まで1時間しかありません。登山は1時間半かかったので私は初めから走って山を下りました。山小屋レストランで一気飲みしたビールが効いてきます。息を切らしてなんとか出発5分前に駅に到着しました。よくこんな距離をハイジは毎日歩いたなと感心してしまいました。
できればもっと時間に余裕を持って、ゆっくりと探索したかったです。でも本当にのどかで素敵な村でした。あんなに素敵な場所に住んだら、そりゃクララも元気になるなと納得しました。
