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■【ニューヨークの危険体験】下調べは重要なんですが・・・

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約15年前、友達と二人でニューヨークに行きました。

■女一人旅!突然思いつきでニューヨークへ行くことに

二人とも初めてのニューヨークで、かなりテンションがあがってました。3泊5日という短い滞在期間に「ブロードウェイでミュージカルを観たい!」「ブルーノートで本場のジャズを聴きたい!」と、女二人、楽しい予定を詰め込んでいて、自由の女神を見る事をすっかり忘れていました。

というか、何故か「ニューヨークに行くだけで自由の女神は見られるもんだ」と思い込んでいたので、自由の女神を見るにはフェリーに乗ってリバティ島に行く必要があるということを、二人とも知らなかったのでした。そのことに気づいたのは帰国する日だったので、結局、自由の女神を拝むことなくニューヨークを後にしましたが、とても充実した3泊5日でした。

それから2年後、仕事に行き詰まり、失恋もして、悲劇のヒロインに浸りきっている自分がバカバカしく思えて、突然、ひとりでニューヨークに行くことにしました。しかも2月の極寒の時期に。30歳の時です。

■自由の女神をヘリコプターで見ることに!決定!

急に思い立った旅だったので、ニューヨークで何をしたいという明確な目的はなかったのですが、とりあえず、2年前に見忘れた自由の女神を見たいと思いました。失恋して食欲がなくなっていたのですが、ニューヨークに着いて最初に思ったことは「お腹すいた!」でした。

滞在しているうちに気持ちも切り替わってきて、どうやって自由の女神を見るか考えました。フェリーで自由の女神がいるリバティ島まで行くか、バッテリーパークから遠くの自由の女神を眺めるか、ヘリコプターで上から自由の女神を見るか・・・なんだかヘリコプターで自由の女神を見るなんて能天気というか景気が良い気がしてヘリコプターで見に行くことを選択しました。

■白人男性に声をかけられる

街中でガイドブックを広げると、いかにも「旅行者です!」とアピールしてしまうように思え、しかも一人旅だし、狙われたらどうしようと危機感もあったので、地図は頭の中に叩き込んで、街中では広げないようにしていました。

頭の中にある地図を頼りにヘリポートに向かいましたが、気づくとホームレスの方々がダンボールの中で寝ているような怪しげな通りを歩いていました。怖いと思いつつ、あそこにある建物は警察署だから大丈夫!と、ヘリポートを目指しました。大通りに出て目の前にヘリポートが見えた時、白人男性に「34丁目はどこですか?」と声をかけられました。

向こうからしたら私が日本人ということが解らなくても、それでも、どう見ても東洋人の自分に道を聞くなんて、この人何考えてるんだろう?しかも34丁目ってすぐそこじゃん!と思いつつ、34丁目はこの先です」と拙い英語で説明しましたが、その男性はしつこく34丁目を聞いてきました。

自分の英語の発音が悪いから伝わらないのだろうと、日本じゃ恥ずかしくて言えないような発音で、伝えようとしましたが、あまりにもしつこいので「もう、知らないよ!わかんない!」と日本語で言ったところ、男性から「OK!Go away!(どっか行け!)」といわれ、ムカっとしながらヘリポートに向かいました。

ヘリから見た自由の女神は、子どもの頃に見ていたテレビの「アメリカ横断ウルトラクイズ」を思い出させました。

■後でガイドブックの危険度マップを見て恐怖がこみ上げてくる

興奮気味にホテルに帰ってきて、余韻に浸りながら、この日歩いた通りをガイドブックの地図で眺めていました。私が使っていたガイドブックには「危険度マップ」というものが付いていて、赤色で塗られた場所は危険、黄色は注意と言った具合に色分けがされていました。

34丁目をしつこく聞いてきた白人男性が声をかけてきた場所は真っ赤に塗られていました!そして、道を聞いたりするのは強盗の常套手段!と書かれていました。勝手に「警察署があるから大丈夫!」と思い込んでいた場所も「危険地域だから警察署がある」とのことでした。後から知って何とも言えない恐怖がこみ上げて来ました。

1回目のニューヨークに行くだけで自由の女神が見られると思い込んでいた件といい、2回目の危険地域に入り込んでいた件といいこれからはちゃんと調べないとダメだ!と痛感しましたが、43歳になった今もたいして変わらず、後から「あぁ~!」と気づく旅が多いです。