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【ライフル体験での怖い思い】色んな意味で鳥肌がたったカンボジア旅行

もう20年近く前の事です。当時大学院生だった私は、春休みを利用してボーイフレンドと2人でカンボジアにバックパック旅行に行きました。行先は首都のプノンペンと世界遺産アンコールワットがあるシエムリアップでした。この旅行中に3度、今でも思い出すと鳥肌がぶわっと立つ経験をしました。

ライフル体験での大失敗

まず1つ目はプノンペンでした。プノンペンでは米ドルを払うと本物のシューティングを体験できます。迷彩服を着て大きなライフルを携帯した男たちが後ろから見守る中、オススメされたライフルを選んで的を狙いました。

ビギナーズラックで的に当たったんですね。撃ち方を教えてくれたスタッフが後ろから、「なかなかうまいね」的なことを言ってくれました。嬉しくなってありがとうと言おうとした私は、ライフルを持ったまま振り返ったんですね。それがいけなかったんです。

一斉に、本当にザっと一斉に、ライフルを持った男達が私にライフルを向けたんです。撃ち方を教えてくれたスタッフがすぐに取りなしてくれましたが、ひどく叱られました。「ライフルを持ったまま後ろを向くなと最初に言っただろう」と。

そうでした、絶対にライフルを持ったまま急に動くなと言われていたんです。アドレナリンハイになっていたんでしょうか、すっかり忘れていたんです。映像の中でしか銃の怖さを知らない生活を送っていても、本物の銃を向けられると恐怖で鳥肌が立つんですね。本当に怖かったです、もう二度としたくない経験でした。

予算がない私たちはトゥクトゥクで移動することに

2つ目はシエムリアップで、巨木遺跡で有名なタ・プロームに行った時です。学生バックパッカーの貧乏旅行だった私たちは、宿からトゥクトゥク(オートリクシャー)を1日ハイヤーしました。

当時個人旅行者達の間では、トゥクトゥクやタクシーで離れた場所に行く時には充分気を付けるように注意が回っていました。人里を離れた時に急にとまり、貴重品を盗んで乗客をおいて逃げてしまうという事件が多発しているという話でした。

快晴だったその日、これから行く遺跡にわくわくしながらトゥクトゥクに揺られていました。小さな村の集会所のような建物を通り過ぎたあたりで、突然トゥクトゥクが止まったんです!そして運転手は何かを言いながら突然歩いてどこかに行ってしまったんです。

まさか事件に巻き込まれたのか?と恐怖で頭がいっぱいに

私たちは乾季の日差しが照り付ける中、停めたトゥクトゥクと残されました。それまでの楽しいピクニック気分が一気に吹き飛び、旅行者間で回っていた注意喚起を思い出しました。ボーイフレンドと2人で途方にくれました。

大人しく待っていても、もし仲間を連れて戻ってきて強盗されたらどうする!?という恐怖が頭をよぎりました。少し前に通り過ぎた村の方角に戻ろうかと歩き始めた時、運転手ともう1人の男が戻ってきたんです!やっぱり強盗パターン!?と思って焦りました。

一気に汗が冷えて鳥肌がブワっと立ったのを覚えています。でも強盗ではありませんでした。オチはただ、トゥクトゥクのガソリンがなくなったのでガソリンを買いに歩いて行った。そうしたらたまたま運転手仲間に会ったから一緒に戻ってきただけ、でした。

アンコールワットの夕暮れの景色は本当にキレイでオススメです

3つ目の経験は、シエムリアプでした。アンコールワットから夕日を見ようと、太陽が傾きかけた頃に遺跡に出かけました。夕日に照らされるアンコールワットは本当にキレイでした。

遺跡の中を歩き回っていて、廊下の角を曲がった時です。オレンジ色の夕日を背に立ち話をしている、色あせた僧侶服を着た二人のお坊さんの姿を見つけました。

逆光に照らされた二人のシルエットが夕暮れ時のおごそかな遺跡の雰囲気とマッチして、なんだかすごく感動して鳥肌が立ちました。

これが私のカンボジア旅行の経験です。20年近くたった今でもハッキリと覚えています。以来いろいろな国に行きましたが、カンボジアは1,2番目に思い出に残る国でした。