【スペイン危険体験談】スペインの子供の悲しい事実
2年前の夏、私は始めて海外で危険な体験をしました。
スペインでは美術館巡りがおすすめ
私の祖母がスペイン人で、現在マドリッドに住んでいるため、大学の夏休みを利用して母とスペインに行きました。マドリッドは私も幼少期によく滞在していた都市でもあり、母にとっては高校まで住んでいた場所でもあります。
今回は約2週間、マドリッドの自宅で過ごしていましたが、昔の友人と再会を果たし、Palacio Real(王宮)やPuerta del Sol(広場)など 王家所縁の建造物から、Las meninasなどの有名作品を描いたベラスケスやゴヤなどのスペインを代表する画家の作品が展示されているMuseo Nacional del Pradoなどの美術館巡りをしました。
他にも、Corral de la Moreríaという有名所のフラメンコショーやEstadio Santiago bernabéuにてReal Madrid Club de Fútbolの試合も観戦しました。一通りマドリッド観光をしたので、スペインの1番の観光地とされているバルセロナに日帰りで行くことにしました。
バルセロナのカフェで事件は起こりました
早朝にAtocha駅から新幹線に乗り、バルセロナまで行きました。そして、バルセロナについてまず初めに大ファンだったサッカーチームFútbol Club Barcelonaの本拠地であるEstadio Camp Nouの内観見学ツアーに参加しました。
その後、ガウディの有名作品で建築途中のBasilica de la Sagrada Famíliaを観覧しました。バルセロナはマドリッドに比較して、観光客数が多く、人混みと蒸し暑さに疲れ、カフェで休憩をしていた時に事件は起こりました。
カフェ(バル)の中ではいつも通り、母とテーブル席に座り、iphoneをテーブルの上においてオレンジジュースを飲んでいました。すると大体小学3年生くらいの金髪の男の子が1人近ずいてきました。
ポロシャツを着ていて、身なりも普通なのであまり警戒をしていなかったのですが、男の子が何かを訴えるように地図を広げて見せてきました。私の頭の中には「?」が浮かび、男の子の顔をまじまじ見た時、その男の子の目は暗く、荒んでいるように感じました。
男の子の突然の猛ダッシュ後、私のiphoneが無くなっていました
そして次の瞬間、男の子はカフェの出口に向かっていきなり走って逃げて行ったのです。それから数秒後に、テーブルの上に置いてあった私のiphoneがないことに気がつきました。そうです、さっきの男の子は私に地図を見せていたその下で、iphoneをスっていたのです。
追いかけるべきか、一瞬考えましたが、このような子供によるスリの裏には大人の犯罪集団がいることが多いので、危険な目に合わないためにも追いかけることはやめました。iphoneが盗まれたことにより、今回のスペイン旅行の写真は全て消えてしまった挙句、バルセロナの警察署で窃盗届けを提出するのに半日拘束され、日帰りのバルセロナ観光は幕を閉じました。
バルセロナの警察署は、パスポート、iphone、財布などスリの被害にあった観光客で溢れかえっていました。楽しかったはずの旅行をぶち壊されて、犯人を恨みましたが、あのような小さな子供が、行きていくために盗みを働かなくてはいけない悲しい事実を目の当たりにし、スペイン経済への不安を改めて感じました。