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■【マレーシアでシュノーケリングに挑戦】観光客の数も少ないティオマン島は素朴でおすすめです

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私は三十代後半の女性会社員です。今までで一番印象に残った旅行は、三年前のマレーシア旅行です。

■ティオマン島は美しい海と緑が広がる素敵なところです

それは、つきあいはじめた彼氏と二人での初めての旅行でした。私は全くのインドア派なのですが、彼氏はマリンスポーツ、特にダイビングが好きなので、ぜひきれいな海を経験してほしい、ということで、私は行ったことがなかった東南アジアのリゾートをはじめて訪れました。旅行先やスケジュール、手配はすべて彼がしてくれました。

行った先は、マレーシアのティオマン島という、ランカウイやペナンほどメジャーではなく観光客の数も少ない島でした。マレーシアとシンガポールの間のあたりにあります。商業施設も特になく、美しい海と緑が広がる、素朴で素敵なところでした。

私は二十五メートルをなんとか、くらいしか泳げませんので、ダイビングは恐ろしくて挑戦する気にはなりませんでした。しかし彼には体験させてあげたいと思い、二日目は彼がダイビングに行っている間、ホテルのアクティビティプランでシュノーケルにトライすることにしました。

■澄んだ海中を行きかう鮮やかな魚に時間も忘れ無我夢中に

これもまたはじめてなのですが、澄んだ海の中を鮮やかな色の魚が行きかい、本当にすばらしい光景に、私は夢中になりました。最初は足がつくあたりにいましたが、シュノーケルは足ヒレをつけるので、それで歩き回るのは結構動きにくいものです。

徐々にもう少し深いところに出るようになりました。ヒレがついているので結構泳げます。海の底は白く、遠浅に見えたので、面白くてどんどん進んでいきました。同じアクティビティに参加していた人は外国人グループだったので、特に交流することもなく、私はまさに人魚のような気分で海を進んでいきました。

正直、三十過ぎてあんなにハイな気分になったのははじめでだったと思います。ただし、やはりあまり泳げないという恐怖心はあったので、なんとなく海沿いの岩場が視界に入る範囲で楽しんでいました。たっぷりとシュノーケリングを楽しみ、ふと疲労を感じました。

■無我夢中になりすぎ気がつけばものすごく深いところに・・死の予感が・・

ずいぶん長い時間遊んでいたことに気づきました。顔をあげると、足はつかないところです。よく目を凝らすと、海が澄んでいるだけで、ものすごい深いところにいることに気づきました。見渡す限り何もない大海の真ん中で、出発したホテルのロッジも視界に入りませんでした。

ただ、海沿いの岩場だけが横にありましたが、それは岩場というよりはそびえたった山の絶壁でした。恐怖を感じ、なんとかバタバタと絶壁まで泳いで岩場まで到着、岩をつかみました。たくさん泳いだので、足も手もフラフラで力が入らず、のどもカラカラ。

岩づたいに陸地に戻るしかないと考え、とりあえず片手を岩から離さず、おそるおそる、岩にそって立ち泳ぎをはじめ、おそらく来た方向へと戻り始めました。ずいぶん時間をかけて陸地にはたどりつけたのですが、本当に頭に死がよぎりました。

出発した浜辺について倒れこんだ時は、アクティビティの参加者たちはもうとうにシュノーケリングを終えて、ロッジでビールを飲んだりくつろいでいました。集合の時間をはるかに過ぎていても、係員も何も言わずにこにこして、捜索したり心配した気配はまったくなく、気が抜けたというか、やはり海外、自分の行動には責任をもたなきゃとしみじみ思いました。でも、楽しかったです。