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■【女2人の台湾観光】九份行きバスでの苦い思い出

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25歳の女性です。女友達とで2人で台湾、台北市、九份を観光してまわりました。

■九份は某人気アニメの舞台で有名です

九份といえば、一般的に某人気アニメの舞台として有名な観光地です。制作サイド側が断言しているわけではないので信憑性は低いようですが…そんなことは関係なく九份は一度は行ってみたい場所のひとつでした。

メインは夜の九份です。赤いランタンが揺らめく幻想の街を目指し昼過ぎに台北市から出発します。当初主要駅の台北駅から出立する予定でしたが、九份近くには駅がなく一番最寄りの瑞芳駅で下車し、さらにバスかタクシーに乗り換える必要があるとのこと。

調べてみると街中の地下鉄・忠孝復興駅前からバスで直行便が出ておりバスで向かうことになりました。地下鉄の二番出口からでて道の向こう側、九份行きのバスに並ぶ列(ほぼ日本人です。)ですぐにバス停はわかります。

■バス停は長蛇の列です

私たちがバス停に着いたのは15:00過ぎでしたが、長蛇の列がバスに乗り込むタイミングでした。いそいで最後尾に飛び込み一番最後の乗客として乗車。満員なので連れの友人とは相席できず空いている席に飛び込みます。料金は前払い。

日本人は九份へ行くことがわかっているようで入口で所定の料金200元(2名分)を運転手が日本語で請求します。事前に調べていた金額よりなぜか安かったのが不思議でしたが案外適当なのかもしれません。

後ろも振り返れないほどの満員でしたが安全のためかあくまで席の数しか乗客を入れておらず立っている人は見受けられません。運転手が乗車時に数を数えているようでした。こうしているうちバスが発車、と共に私のスマートフォンが鳴り見ると友人からのラインでした。

■友人は座る席がなく泣く泣くタラップに座ることになりました

「座れてない…」そう書かれており後方に目をやるとバスの中間にあるタラップのような段差(乗降口かは不明ですが、私たちは前方から乗りました。)に座る友人の姿が…なんと運転手が数を数え間違え最後に乗った友人の席が無かったのです…。

立って乗車する人のいない中、どうしようもなく悲しい背中を向けタラップに座る友人…早く誰か降りないかと願うも乗客の大半は九份行きの日本人。自分だけ席に座って申し訳ない気持ちと気まずい気持ちで窓の外の景色もろくに覚えていません。

さらに運転手の運転が本当にひどく死ぬんじゃないかという恐怖も出てきて九份までの90分、ただ時間が過ぎるのを待ちました。なぜか高速道路を犬が歩いていたのだけ覚えています。

九份に到着し落ち込む友人(悲しい事に車内で指をさされ笑われたとの事…)をどうにかなだめてやっとの思いで降り立った憧れの地。一通り散策し写真を撮り有名なお茶屋さんでお菓子とお茶を楽しみました。

気づけば辺りは人もまばらとなり20時を回っていました。露店のシャッターが閉まり辺りは閑散として来て突然不安を感じ私も友人も早く台北市へ戻りたいと思いました。有名な観光地と云えど郊外の山の中。バスを降りた場所から九份の街を下った所に帰りのバスが出ています。

■最寄りの鉄道の駅までタクシーを使って早く帰ることにしました

バスを待つ列が長く伸びています。友人のトラウマもありまたここからさらに90分かけて帰ることを思うとどっと疲れが出てきました。バス亭の近くでは黄色いタクシーが呼び込みをしています。聞いてみると台北市内まで(4000円ほど)しか行ってくれないとの事。

最寄りの瑞芳まで(1000円弱)いけば鉄道でバスより早く帰ることができます。何人かに交渉してみますがNOの答え。諦めて台北までタクシーで向かうか迷っていると一台のタクシーがOKしてくれました。2人で180元(約800円)で瑞芳まで言ってくれるとの事でした。

感謝しながらタクシーに乗り込むも車内のTVに怪しげな映画が流れていました。私も友人も外国のタクシーに乗るのはこれがはじめてで、緊張感が漂います。タクシーはハイブリッドカーのようで乗り心地は悪くありません。

タクシーで20分ほど暗い山道を走るとほのかに街の明かりが見えてきました。瑞芳駅です。このまま止まらなかったらどうしようと考えていたのも束の間、タクシーは駅前に停車。200元渡しおつりは受け取りませんでした。

始終無言だった運転手さん(日本語は分からないので当たり前ですが)がバイバイと手を振ってくれたのが印象的でした。駅からはすぐに鉄道が出ており約360円、40分ほどで台北に戻れます。とっても疲れましたが終わってみると笑い話です。九份また行ってみたいものです。