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■【行き当たりばったりな旅行で危険な目に】クロアチアでたどり着いたところはとんでもない場所でした

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ちょっと変わった形の旅行がしてみたい、という男友達の提案で、私たちはクロアチア旅行を決行しました。私も、友達も、20代後半のころです。

■クロアチアの首都ザグレブへと

実は行き先としては、ほかにも候補がありました。とにかく安く行けて、なんとなく未知の国、ということで、ボスニア・ヘルツェゴビナやチュニジアなども候補にあがったのですが、旅行をする予定の時期が夏だったということもあり、海沿いの、きれいな、そしてまだ安い国、ということでクロアチアに白羽の矢がたったのです。

私は、世界遺産を訪れまくることを趣味にしている女なので、クロアチアにあるプリトヴィツェ国立公園はぜひ訪れてみたいと思っていました。ただ、ちょっと変わった形の旅行がテーマだったため、普通に電車やホテルを事前に予約するのではなく、行き先も行き方も全く決めずに、行き当たりばったりに旅をしてみようということになったのです。

さて、私はプリトヴィツェ国立公園に行けるのでしょうか。。。私たちは、まずザグレブというクロアチアの首都に電車でたどり着きました。この街でホテルをとるかどうかは、この街が滞在に値する美しい街かどうかにかかっています。

■さらにクロアチアの内陸部の名もない街へと

私たちは、とりあえずブラブラと街を散歩してみたのですが、どうってことのない普通の街で、ここに丸一日滞在しようという気には到底なれませんでした。そのため、わたしたちはさらにバスで次なる街に旅立とうとしました。

私の希望は、もちろんザグレブからバスで行けるプリトヴィツェ国立公園に立ち寄ることでしたが、その日は天気がいまいちなこともあり、私の友達は、公園なんて雨降ってたら楽しくもなんともないだろ、とその案を一瞬にして却下し、それではどこに行くのだ、と聞く私に向かって、ここだ、この大きな都市だ。とクロアチアの地図を私に見せ、一つの都市を指示しました。

それは、クロアチアの内陸部にある、聞いたこともない名前の街でしたが、確かに街の名前は太字で書かれており、それなりの人口がいる街のように見えました。ここには、絶対なにかある。きっと楽しい、と言い張る彼の直感を馬鹿な私は信じ、その街へとバスで向かいました。

ついてすぐに私たちが察したのは、そこはさびれた、本当になんにもない街だということ。どうやら、アジア人を見るのが生まれて初めてかと思われる子供たちが、街を歩く私たちのあとをぞろぞろとついてきます。

■たどり着いたところは銃弾と爆弾の跡が残る廃墟ホテル

街の建物の壁には、銃弾の跡が残っていたり、道路にも爆弾の跡が残っていたりと、紛争の爪痕がくっきりすぎて、怖いことこの上なく、私たちは街から撤退しようとしたのですが、日も傾いてきて、電車がもうないことが判明。

慌てて街のホテルを探すも、そんなものはなく、やっと遠くに大きなホテルらしきビルを見つけて近づいてみたら、窓ガラスが粉々に割られた廃墟。こんな街来たいって言ったやつはどこのどいつだ!と私は友達と大喧嘩しましたが、とりあえずほかの街へ脱出する方法を探しまくり、なんとかリエカという街行のバスを見つけることに成功します。

夜になってたどり着いた、リエカという街は、海沿いの美しい古都。港のレストランで魚を食べながら、クロアチアを訪れるなら絶対海沿いだね、と私は友達としみじみと話しあいました。そして、この地で起きた紛争が、まだまだ新しい歴史であることを強く実感したのでした。