■【トゥクトゥクという乗り物での怖かった体験談】カンボジア観光に行ってみて治安について感じたこと

300-300

年齢は２７歳の男性です。プノンペンとシェムリアップに観光目的で一人旅した時のことです。

■世界遺産アンコールワット見たさに一人カンボジアへ

ある日テレビでシェムリアップの世界遺産アンコールワットの特集が放送されており、カンボジアという国に興味を持ちました。いろいろと調べていく中で、カンボジアに対してのイメージはネガティブなものや治安の悪さなどが多かったのですが、一度行ってみたいと強く思うようになり観光を目的に向かいました。

ツアーで行くか一人旅で行くか迷いましたが、自分の力を試したかったこともあり、一人旅の道を選びました。長旅の末プノンペン空港に到着した時は感動ものでしたが、空港から出ると物凄い数の客引きに圧倒されました。英語が通じる人もいましたが、ほとんど通じなかったのでコミュニケーションは苦労しました。

トゥクトゥクという乗り物がカンボジアでは有名なので、それに乗ってまずホテルまで向かいました。到着し値段を聞くと高額な価格を提示されました。いわゆるぼったくりと言うやつですね。

私の経験不足だなと思い仕方なく支払いましたが非常に悔しかったです。その後、わからないことばかりで戸惑う事もありましたが、経験値が上がっていく感覚がとても好きでした。

しかし、トゥクトゥクにも慣れた頃、恐ろしい事件は起きました。ある日夕ご飯を終えて、帰宅の際にいつも通りトゥクトゥクを捕まえ、指定した場所まで向かっていました。私もそれなりに土地勘がついていた頃なので、明らかに方向が違うと感じてはいましたが、しばらく様子を見ました。

次第に、街灯のない暗い道の方向へ進んで行きます。私のホテルは繁華街にあるので次第に明るくなるはずなのですが。暗闇に入りさらに１０分ほど進んだところで、声をかけました。「私のホテルは反対方向です」と。

ですが、返事はなく運転手はひたすら暗闇を目指します。さすがに危険を感じて、このまま飛びおりて逃げようかと思いましたが、何事も経験ということで、そのまま流れに身を任せました。

それから５分後、やっと停車しました。見渡す限り暗闇です。運転手が近づいてきて右手には拳銃が握られていました。まさによくあるお決まりのパターンですね。「財布とカメラと携帯電話を出せ」と言われました。「携帯とカメラは持っていないんだ」と言うと、財布だけ取ってすごいスピードで去っていきました。

でもその財布の中身は、暗闇に向かう途中、全ての現金を抜いていましたので、被害額はゼロで済みました。またカメラは持っていませんでしたが、携帯は当然持っていて、それも暗闇で、リュックの奥底に隠していました。なので被害は５００円くらいで購入した財布のみで済んだのです。

財布を小分けにする人もいるそうですが、このように何が起こるかわからないので、危機管理はしておいた方がいいです。また同じような目にあった場合は、絶対に抵抗はしないでくださいね。相手の言うとおりにして被害を最小限に食い止めましょう。