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■【ブエノスアイレスはセクシーな街でした】観光はタンゴのライブとダンスに夢中

ブエノスアイレス300-300

東京でOLをしている30代の女性です。旅行が大好きで、少なくとも一年に一度は国内海外を問わず、一人で旅行をしています。

■アルゼンチンのブエノスアイレスへ一人旅

数年前、アメリカを経由して、アルゼンチンのブエノスアイレスに行ってきました。昔、映画にもなったチェ・ゲバラの「モーターサイクルダイアリーズ」という本を読み、前から一度行ってみたいと思っておりました。

また、アルゼンチン出身のバンドネオン奏者、ピアソラのタンゴの曲も好きなので、そのライブに行くことも、旅の目的の一つでした。ピアソラは、ウォンカーワイの「ブエノスアイレス」という映画のサントラにもなっていて有名です。

■タンゴのライブハウスに夢中に

私は到着したその日の夜から、「タンゲリーア」と呼ばれるタンゴのライブハウスに通いました。毎晩異なるタンゲリーアに足を運び、タンゴのライブとダンスを見ることができました。バンドネオンのライブ演奏はもちろん、男女一組のダンサーが織りなすタンゴは、とてもセクシーでした。

ゆっくりと、少し沈鬱な面持ちで踊る感じが、二人の恋模様を表しているようで、うっとりしてしまいました。旅行は年末年始の休暇を挟んででしたので、3日目の夜は年越しライブに行きました。

ブエノスアイレスで一番老舗のタンゲリーアでのライブだったので、レアな人気チケットです。私は朝早くから並んで、当日券のチケットを購入しました。そのタンゲリーアは少し敷居の高いライブハウスで、ドレスコードがあります。そこで、私は昼間のうちに肩が少し出るタイプのワンピースを購入し、夜に挑みました。

■会場の雰囲気と盛り上がりにもうメロメロです

夕方になり会場入りすると、席は満席でした。男性のお客さんはタキシードの人もいるくらい、どの人も華やかに着飾っておりました。私の席を探すと、お店のボーイさんが、スペイン語で「ボニータ(かわいい人)には良い席を用意しましたよ」と言って、わたしの席を案内してくれ、椅子を引いてくれました。

お酒も飲んでいませんし、まだライブも始まっていないのに、その場の雰囲気に私はすっかり酔ってしまいました。私の席は2階の一番前。バンド全体が見渡せる場所でした。演奏が始まり、ピアソラの有名な曲を一通り終えた後、いよいよ年越しのクライマックスに「ブエノスアイレス午前零時」という曲が流れました。

会場はものすごい盛り上がりです。わたしは身を乗り出してバンドを見ていました。最後、会場が最高潮になりアンコール曲も終わったところで、バンドネオン奏者の一人が、二階のわたしの方へ、投げキスをしたあと、なんとバラの花を一輪投げてくれました。

おそらく、女性の一人客だったので、そのためだったのだと思います。この夜は、最初から最後までセクシーな演出で、わたしはもうメロメロになってしまった夜でした。