■【パリの地下鉄で怖い体験をしました】気が付けば財布が無い！？女の子達のスリ集団に遭遇
30代前半の女性です。初めての海外旅行は、26歳で行った新婚旅行でした。今日は、飛行機嫌いの私が「新婚旅行だし、長時間飛行機に乗るのは人生最初で最後」と腹をくくって行ってきた、パリ旅行のお話をしたいと思います。
■パリでの食事はとても楽しみな毎日でした
それは８年前の初秋(といってもパリはまだまだ暑かったですが)のこと、筆者は夫と二人、シャルル・ド・ゴール空港に降り立ちました。６日間のパリ滞在、オプションとしてモンサンミッシェルへのツアーも付けた、新婚旅行として人気の旅程。初めて感じる異国の地の空気に、筆者は夢見心地でした。しかし、初めての海外旅行はそんなに甘いものではなかったのです。
パリでの食事は、レストランよりもスーパーやデパ地下のお惣菜の方が自分たちの口に合ったため、夕食は好みのお惣菜いくつかとチーズ、生ハム、パンを買ってきてはホテルの部屋で食べました。すごく美味しくて、これはこれで毎日楽しみだったのですが、ランチは毎日外出先でおしゃれなカフェへと繰り出しました。
■スリの現場を目撃！他人事ながら、怖わー
ある日、カフェのすぐそばで、怖い顔をした男性が、数人の子どもたちを猛然と追いかけていました。そして子どもたちが一台の車に乗り込むと、その車は孟スピードでその場を立ち去りました。何事かと思って驚いていると、夫が「きっとさっきのはスリの子どもたちで、車の人が雇い主なんだろうね」と言いました。
もちろん、出発前にガイドブックやネットで「スリに気を付けましょう」という情報を見ていたので、大人だけでなく子どもによるスリもあることは知っていましたが、初めて見る光景に驚くと共に、とても怖くなりました。「ここは日本じゃないんだ」と強く感じた瞬間でした。
その後、地下鉄でホテルへ戻る途中のこと。ある駅でたくさんの女の子達(小学生くらいと思われる)に夫が突然囲まれ、座席の隅っこに押し流されていきました。夫は、「満員電車だね～」と言ってニコニコしていましたが…私はハッと気付きました。
■今度はまさか！自分が？女の子に財布を投げ捨てられる
「スリだ！」出発前にネット記事で読んだ手口とまったく同じ、そして、先ほどのカフェで見た女の子達と同世代の子どもたち…。「財布！財布はある！？」私はとっさに叫びました。その言葉に夫もハッとした顔で、財布を入れていたポケットに手を突っ込みます。「ない！」夫は叫ぶと共に、女の子達を睨み付けながら、彼女たちの鞄を手で引っ張ってはバサバサと振り始めました。
するとすぐに、女の子達は床に財布を投げ捨て、フランス語で何か叫びながら、次の駅で降りていきました。私達はフランス語がわからないので、彼女達がなんと言ったのかはわかりませんでしたが、恐ろしい言葉を投げ捨てられたことだけは明らかでした。
今思い出しても、本当に怖かったです。空港に降り立った時の夢見心地な気分が吹っ飛んでしまう出来事でした。
その後はそういった怖い目に合うこともなく、朝日に照らされるモンサンミッシェルに感動したり、新婚旅行客へのサプライズでホテルからシャンパンのルームサービスがあったり、ルーブル美術館やオルセー美術館、オランジュリー美術館をはしごしたり、ヴェルサイユ宮殿の絢爛豪華さに驚いたりと、良い思い出ばかりです。
ただ唯一、スリだけは本当に怖かった。皆さんも、海外旅行に行かれる際は、スリには十分に気を付けてくださいね。
