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■【自由気ままなバリ旅行体験談】若さゆえのいきあたりバッタリのインドネシア旅行

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独身だった頃の思い出話になりますが、自由で楽しい体験だったので、ご紹介します。今は50歳になったところなので、もう25年も前になりますが。オーストラリアでのワーホリ滞在を終え、日本へ帰国する前にバリに寄りました。

5日間の滞在予定でしたが、泊まるところも決めていない状態で、飛行機でたまたま隣りになったイギリス人男性とおしゃべりし、毎年サーフィンをしにバリに来ているという彼が定宿にしているところを紹介してもらうことになりました。で、彼についてそこに行くとなんと部屋はひとつしか空いていないとのこと。しかたがないので二人でひとつを借りることにし、宿泊代は折半することになりました。

内心おそわれたりしないか心配だったのですが、着いたその日は同じ部屋で寝たものの(私はベッドで、彼は床で)次の日の早朝から彼はサーフィンに一日出かけてしまい、数日たつと別の場所に移動ということで何もありませんでした。私自身も勝手気ままにしていましたし。

■【大自然に感動】ロッジでの朝の陽ざしと霧は忘れられない思い出

その宿は今でも名前を憶えています。PEMDAWA 。濃い緑の中庭を囲んでロッジが独立していくつかある素敵な宿です。朝の陽ざしの中でその濃い緑が水蒸気を出し呼吸しているかのように見える空気感は今も忘れられません。

特に何の予定もない私は、近くの大きな観光ホテルに行きバスツアーを申し込んでみました。ツアー客はオーストラリア人のご夫婦やアメリカ人の若者など、白人系の人ばかりでした。バリの中には日本観光客がたくさんいる地区もあるのですが、旅慣れたイギリス男性のおかげでそこでは日本人をみることはほとんどなく、自由でした。

いくつかまわりましたが、覚えているのはキンタマーニという山の名前と素晴らしい木彫りの製品の数々。日本の欄間よりも大きな作品をたくさん見ました。それを作る人たちはプロでも何でもないそうで、バリ人の芸術性の高さに感心しました。

■【現地の男の子との出会い】現地での日本人妻にびっくり

そのツアー中はひとり旅の寂しさをひしひし感じ、そんな気持ちが外にも出ていたのでしょうか。その日の夕方タクシーの運転手のナンパに会い、あからさまに誘われ、怖くなりました。その後出会った現地の男の子とはなぜか意気投合し、いっしょにドライブに行くことになりました。朝早い時間に約束し、彼のバイク(車ではなかった)に乗り、日の出を見にいきました。

地平線全体が見えるような広い広い場所。そこでロマンチックな気分になれればまたよかったのかもしれませんが、友達のような弟のような彼にはそんな思いは抱かず、ただただ楽しく過ごしました。その後は彼の親戚の家でインスタントラーメンを作ってもらい、彼の友達の家でその頃流行っていたマリオのゲームを見ました。

その友達の住んでいる地区には日本人の奥さんが何人かいるそうで、実際に目にしました。バリの暑さと昼間からゲームに熱中するのんびりした様子に、こんな生活は私にはできないと思い、感想を聞かれ正直に答えました。今思えば、彼は少し何かを期待していたのでしょうか。

■【楽しすぎて滞在期間を延長】買い物、カニ料理、スキューバダイビング

その他、ひとりでバスタオルを近所の店で買いその安さに驚いたこと、その帰りに物をねだる大勢の子供たちに後をついてこられたこと、たまたま出会ったカナダ人とカニ料理をいっしょに食べに行ったこと、アート系の風変りな雰囲気いっぱいのオーストラリア人女性にロンボクの素晴らしさを熱弁されたことなど、いろいろな出会いがありました。

若い女性は常にナンパの対象になりそこは面倒でしたが、断ることさえきちんとできれば安全な場所だと思いました。日本人観光客の多い中心都市はまた違うのかもしれません。そこは濃い緑に囲まれ、ほこりっぽい道をひとり歩くような田舎でした。

そうそう、もうひとつ忘れてはいけないのは、スキューバダイビングツアーに参加したことです。インストラクターのバリ人男性は背が高く、体も引き締まっていて素敵でした。ツアーに来ていた女の子たちの目線は皆熱かった。ということで、滞在期間をもう2日延ばしたほど楽しい旅行でした。あれほどの自由で気ままな旅は今の年齢ではもうできないかな。