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■【時期外れにナポリの青の洞窟へ】荒波にもまれて・・何も覚えてません・・

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当時、20代後半だった私は、クリスマス直前に彼氏に振られてふて腐れていました。話を聞いて、なぐさめてくれた3つ下の女友達が、悲しいのを忘れるために、どこか旅行に行こう、と誘ってくれたことをきっかけに、私たちはイタリアのナポリへ観光に行くことにしました。

■現地の車の運転の荒さに驚き

12月に計画をして、二人が同時に休みをとれるのが2月。観光シーズンではありませんが、その分飛行機代も安かったため、予算も抑えられ、幸先のよいスタートになりました。ナポリに飛行機が着き、そこからバスでホテルがある街まで向かったのですが、とにかく街行く車の運転の荒さに私たちは茫然としました。

まさしくカオス。信号なんてあってなきがごとし。それなのに、全く事故が起こらない不思議といったらありません。バスの停留所は、私たちが予約したホテルの向かいでした。ただし、ホテルに行くには道路を渡らなければなりません。

でも、車の走り方があまりにも危なすぎて、私たちはどうしても渡ることができません。一生ここにたってなきゃいけないのかと本気で思い出して途方に暮れていました。

■謎のイタリア人おじいさん登場!それはモーゼが川を割って渡るようでした

とその時、年のころ80歳くらいのイタリア人のおじいさんが、杖をつきながらよろよろと私たちのほうにやってきました。彼は私たちにイタリア語で何かを言っています。もちろん、私たちはイタリア語など一言もわかりませんが、どうやら「俺にまかせろ、ついてこい」的なジェスチャーをしているようでした。

彼は、杖をついてよろよろと暴走する車が行き交う道路へ足を踏み出します。私たちは、びくびくしながら、彼の後へ。不思議なことに、いざ道路に足を踏み出してしまえば、車は止まってくれる仕組みのようでした。

まるでモーゼが川を割って渡るように、どうにか私たちは道路を渡り終え、おじいさんにお礼を言いました。おじいさんは、いいってことよ、的なジェスチャーをして去っていきました。イタリア男子、年をとっても女性に親切でした。

■海が荒れる時期外れの2月に青の洞窟へと強行突破!

ナポリにきて、私たちがぜひ訪れてみたかったのが、青の洞窟という場所でした。ナポリからカプリ島という島に渡り、そこから船で向かうはずなのですが、残念ながら私たちが訪れたのは2月。冬は、海が荒れることが多く、青の洞窟へ船がでることはほとんどないのだそうです。

私たちは事前に調べていかなかったため、カプリ島についてから、青の洞窟行の船がないことにがっかり。すると、怪しいイタリア人が一人近づいてきて、青の洞窟連れて行ってあげる。と言い出しました。価格はかなり高かったですが、ほかに船がないため、私たちは了承。

小さな小舟に乗り込むと、ほかのイタリア人たちが、え?おまえ、今日青の洞窟とか頭平気なの?というようなジェスチャーをしています。若干心配になった私たちでしたが、船は出発してしまいました。すると、波がとてつもなく荒く、小さな船は、まるで木の葉のように波の上で翻弄されます。即、気分が悪くなった私は船を降りたかったのですが、イタリア人はどんどん青の洞窟のほうまで漕いでいきます。

あとは、もうなんにも覚えていません。とにかく気持ち悪くて、手足の先がしびれてきて、やばいと思ったとき、ようやく私たちは岸につきました。一緒に来た友達によれば、洞窟はそれなりに美しかったようです。二度と、荒波の中船で出かけるものかと誓った一日でした。南イタリアは、とにかく濃いです。。